ケニア、ザンビア、タンザニアにおけるWHO必須歯科材料を用いた口腔疾患の予防・治療技術の能力強化事業
- 国・地域名
- ケニアザンビアタンザニア
- 区分
- 地域貢献
- 学術分野
- 歯学
- 関連するSDGsの目標
キーワード | アフリカ, WHO必須歯科材料, 口腔疾患 |
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本学情報
担当者氏名 | (1) 小川 祐司 (2) 竹原 祥子 (3) 大久保光 |
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部局・職名 | (1) 歯学部・教授 (2) 歯学部・准教授 (3) 歯学部・大学院生 |
相手国情報
国・地域名 | (1) ケニア (2) タンザニア (3) ザンビア |
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機関・部局 | (1) ケニア保健省 (2) タンザニア保健省 (3) ザンビア保健省 |
詳細情報・活動報告
・口腔疾患(う蝕等)の有病率は世界で最も高く、WHOアフリカ地域の人口の43.7%が罹患している。WHOでは、2021年世界保健総会で採択された決議“口腔保健のユニバーサルヘルスカバレッジへの統合”に向けて、費用対効果が高く、口腔保健サービスへのアクセス向上に必要な材料として、フッ化物歯磨剤 ・フッ化ジアンミン銀・グラスアイオノマーセメントを推奨している。しかし、アフリカ諸国ではこれらの材料を未だ入手しづらい現状にある。
・日本で生産される、これらの歯科材料は、品質がよく、特にフッ化ジアンミン銀は生産できる企業が世界的にも限られているため、日本企業に優位性がある。フッ化ジアンミン銀は、WHO事前認証済医薬品リストへの応募が期待される。
・対象国の現状把握後に、これらの歯科材料を対象国の保健省担当官に紹介し、その普及・展開に向けた取り組みを検討する研修を実施する。研修内容は、1)上記3つの材料を使用したう蝕予防・進行予防・修復治療、2)同材料の製造・使用・管理方法、に加え、3) 同材料の対象国及び日本企業において、普及・展開の阻害・促進要因を特定し、アクションプランとして整理する。
・本事業は、対象国における口腔保健サービスのUHCへの統合を促進し、う蝕の有病率の減少に資すると期待される。