脳腫瘍におけるSLFN11発現解析およびDNA障害型抗がん剤への感受性の検討

国・地域名
米国
区分
研究
学術分野
医学
関連するSDGsの目標
17 パートナーシップで目標を達成しよう
キーワード 脳腫瘍、エピジェネティックス、DNA障害型抗がん剤

本学情報

担当者氏名 棗田 学
部局・職名 脳研究所脳神経外科・助教

相手国情報

国・地域名 米国
機関・部局 ジョンズ・ホプキンス大学

詳細情報・活動報告

悪性脳腫瘍は予後不良であり、特に化学療法に感受性のない腫瘍型の症例は、極めて治療困難である。最近、DNA/RNAヘリカーゼ活性をもつSchlafen 11 (SLFN11)が、 がんにおけるPARP阻害剤、TOP1/2阻害剤、アルキル化剤等のDNA障害型抗がん剤への感受性と強く相関することが解ってきたが、脳腫瘍におけるSLFN11発現についてはほとんど研究されていない。SLFN11発現は、そのプロモーター領域のメチル化の有無で制御されていることも解りつつある。そこで、我々は、薬剤を用いたエピジェネティック修飾により脳腫瘍の化学療法への感受性を高めることができると考えた。脳腫瘍が希少疾患かつ組織型が複雑なため、単一施設では研究ソースに限界があるため、本共同研究では、Johsn Hopkins大学病理学分野および慶応大学先端生命科学研究所との共同研究で、豊富な脳腫瘍培養株、組織のライブラリーおよびエピジェネティック修飾を解析する様々なリソースを有する多施設共同研究チームを結成する。さらに、SLFN11のエピジェネティックな制御に着目した新しい脳腫瘍治療戦略を確立する。