D1およびD2ドーパミン受容体を介する神経回路特異的な運動調節と認知機能の解析

国・地域名
米国
区分
研究
学術分野
医学
関連するSDGsの目標
3 すべての人に健康と福祉を
キーワード 遺伝子操作マウス

本学情報

担当者氏名 笹岡 俊邦
部局・職名 脳研究所・教授

相手国情報

国・地域名 米国
機関・部局 イリノイ大学・シャンペーン校

詳細情報・活動報告

Yanyan Wang博士、笹岡教授、崎村教授、阿部教授と共同で、新しいRNAスプライシングとCre-loxP組換え法を用いたドーパミンD2S条件付きノックアウト(D2S cKO)マウスの作製を進めました。 D2S cKOは、Cre-loxP組換え前にD2LとD2Sアイソフォームの両方を発現し、Cre-loxP組換え後にD2Lのみを発現するように設計されています。崎村教授と阿部教授はすでに標的組換えES細胞を入手し、ES細胞由来の子孫マウスを作製しています。笹岡教授グループは、これらのマウスをリコンビナーゼ発現マウスと交配させて、D2ScKOマウスを作製しているところです。 D2S cKOマウスは4~5ヶ月で入手できると予想されます。
さらに、皮質線条体スライスの電気生理学的記録を使用して、マウス線条体ニューロンのシナプス伝達を研究するための条件とプロトコルを確立しました。
この共同研究により、運動活動と認知機能の調節、およびドーパミン作動性関連の神経精神障害におけるドーパミンD1受容体(D1R)とドーパミンD2受容体(D2R)の2つのアイソフォームの役割についての理解が深まります。